78回目の広島の日

 1945年8月6日 午前8時15分 アメリカ軍が投下した1発の爆弾が、ひとつのまちを壊滅させ14万人の命を奪ってから78年を迎えました。

 毎月6日と9日に取り組んでいる、「日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名」行動(6・9行動)に参加。暑さの影響もあり、出歩いている人が少なく、署名は12筆と少し寂しかったですが、この世から核兵器がなくなるその時まであきらめすに取り組んでいきたいです。

 原水爆禁止運動には、物心がつくころから参加してきました。先日、94歳で他界した祖母に連れられ、署名行動やデモ行進、原爆写真展(現在は市との共催となり「核兵器廃絶と平和展」)などに参加してきました。祖母は、横須賀の海軍の従軍看護婦で、よく「地獄の様だった」と話していて、平和・核廃絶運動を一生涯の取り組みとして、脚色なく必死になって取り組んでいました。そんな祖母の姿を見て、一緒に運動に参加して、私自身も核兵器がなくなり戦争の心配のない社会になるまで取り組んでいこうと決意しました。

 2017年、核兵器の使用・保有はもとより威嚇や製造、研究など核兵器に関するすべての時効を禁ずる「核兵器禁止条約」が、国連加盟国の約2/3の127か国が賛成して採択されました。条約は、2020年10月には発効に必要な50か国が批准し、2021年1月22日に正式に発効しました。

 唯一の戦争被ばく国である日本は、あろうことか条約そのものに反対し今も条約を批准していません。2022年6月に行われた第1回締約国会議にも参加していません。NATO加盟国のノルウェーやドイツは、条約こそ批准していませんがオブザーバーとして締約国会議に参加していまが、日本政府はオブザーバー参加すら拒否しています。

 

 小さいころ、原爆写真展で見た被ばくした方の写真や広島の平和祈念資料館の展示物は、今も脳裏に焼き付いています。絶対に繰り替えしてはいけません。

 今、ロシアがウクライナに侵略して核兵器を使用することもほのめかしています。冷戦終結後、最も核戦争の危険が強くなっていると言われています。このような時だからこそ、唯一の戦争被ばく国である日本が、核兵器廃絶の先頭に立つことが必要です。

 絶対にあきらめず、これからも核兵器の廃絶と平和を実現するために、祖母をはじめ先人の遺志を引き継いで取り組んでいきます。

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